汗といえば出ても流れてしまうので、どれ位汗っかきなのかを自分で判断するのは難しいものです。
多汗症を疑う時には、どんな事を基準に考えるのか分かりませんよね。
そんな時に行いたいのがセルフチェックです。
チェックされた項目が二つ以上あると多汗症の疑いが「あり」と判断できます。
目次
自分の汗の量は気づきにくい
自分のことを汗っかきと思い続けてずっと過ごしてきた人も、「多汗症」かどうかの判断は自分では分かりにくいものです。
そこで有効なのが多汗症のセルフチェックです。
セルフチェックを行う事で、自分ひとりで抱えてきた悩みを治療や対策で軽減できるかもしれません。
自分では分かりにくい汗の量も病院で調べることができます。
自分で脇汗をチェックする方法
自分でチェックするには、日本皮膚科学会が出したガイドラインが有効です。
情報は多いですが、ちゃんと規定に沿ったセルフチェックの方法を利用しましょう。
質問がいくつかあるので、回答をチェックするだけです。
脇汗セルフチェック
- 毎日の生活に支障をきたすほどに汗をかく
- 手掌、足底、腋下に左右対称に良く汗をかく
- 週に1回は大量の汗をかいて始末が大変である
- 眠っている時には汗をかいていない
- 家族、親族に多汗症の人がいる
- 最初に症状が起こったのは25歳以下であった
これらの質問でいくつチェック項目があるかで、多汗症かそうでないのかが判定できます。
セルフチェックに該当する項目が多かった場合
前述の質問項目に2つ以上のチェックがついた場合は、局所性多汗症の疑いがあります。
自分ひとりで対処するよりも医師に相談して克服しましょう。
脇汗を解消するための治療法
塩化アルミニウム配合の軟膏
皮膚科で処方される塩化アルミニウム配合の軟膏が初期症状にとても有効です。
塩化アルミニウムは汗の分泌を阻止しますから、毎日塗布して発汗状況を見守りましょう。
症状に応じて塗布を休み、再度塗布します。
3日程すると汗が止まるケースが多いですが、痒みが出てしまう事もあるので少しずつ塗るのが良いでしょう。
ボトックス注射
次に行う可能性が高い治療はボトックス注射です。
ボツリヌス菌を脇の何カ所かに注射し、菌が汗腺に働きかけて汗を止めます。
効果は限定的で3ヶ月から6ヶ月程が多く、再び注射を続けることになります。
汗がどれくらい生活に支障をもたらすか、また汗の量で保険が適用されるかが決まります。
内服薬
医師のガイドラインで前述の方法で効果が無かった場合には内服薬を処方されます。
抗コリン剤や漢方薬で、効き目の範囲は広がり、長期間の服用を続けると副作用が現れる事があります。
抗コリン剤は、汗を出す命令を止めるために服用しますが、全身に効き、即効性もあります。
副作用として眠気、めまいなどが現れることもあり、緑内障や心疾患で使用できないケースが多く、長期間の使用で熱中症になる危険度も増えます。
漢方薬は体質で飲めない場合もありますので、漢方医に相談する事をお勧めします。
どちらかといえば副作用が少なく体質完全とともに症状を和らげていく方法です。
保険の適用範囲も症状によって違いますので、医師に相談しましょう。
イオントフォレーシス
手と足にも多汗症の症状が現れることが多いのですが、その場合にする治療がイオントフォレーシスです。
局所性多汗症の部位を水につけて電流を流す方法で、何度か行ううちに効果が現れ、患者の80%が満足できる結果を出しています。
ETS手術
手術で多汗症に効くのがETS手術で、胸腔鏡下交感神経遮断術とも言います。
内視鏡を使用し、交感神経を5mmのチタン製のクリップではさみ、働きを止めるもので、満足度は高く90%です。再手術でクリップを外すこともできます。
脇汗は病院で相談できます
何科で治療を受ければ良いのか迷うかもしれませんが、最初は皮膚科に行くことをお勧めします。
皮膚科では塩化アルミニウムの処方や、電気療法、ボトックス注射を行っていることが多く、最も安全で身体を傷つけない失敗のない方法です。
その他に麻酔科医が行うペインクリニックや美容外科、診療内科などが挙がります。
皮膚科に行かなくても塩化アルミニウム配合の制汗剤を購入することができます。
私のレビュー記事「デトランスαを実際に使ってみた感想レビュー!脇汗ワキガに効果あり?」もよかったらご覧ください。